小嶋利良の挑戦~関西弁はマインドから~

みなさん、こんにちは。

関西弁をしゃべりたい、関西弁をマスターしたい。

誰もがその衝動にかられたことがあるでしょう。

私もそうです。

あの抑揚、リズム、激しく人の心に土足で踏み入ると

みせかけて、「知らんけどな」と最後に突き放す感じ。

たまりませんね。

というわけで、今回、私、小嶋利良は関西弁をマスターすべく、

友人の枚土 大木仁くんに手伝ってもらい関西弁をマスターする

挑戦をしました。

そのときのことをお話したいと思います。

大木仁くんは、生まれも育ちも大阪・京都・奈良の境目。

自分の県アイデンティティに悩みながら過ごした15の夜は数知れず

校舎の窓ガラス割っては修繕し、盗んだバイクで走っては

示談で事件をおさめ歩いた少年時代を過ごしました。

好きな言葉は「京阪奈」。

いつも「おおきに、まいど!」といって挨拶する気さくな

友人です。

まず最初に教えてももらったのは、関西弁を話すときのマインドです。

「気持ちもできてへんのに、どないして関西弁しゃべるっちゅーんや。

おまはん、ええ度胸してまんなあ!」

大木仁くんに関西弁を教えて欲しいというと、まず最初に返ってきた

言葉はこうでした。


そして私は、マインドから教わることになりました。

「足は肩幅に開いて、大きく息をすって・・・

ぼちぼちでんなぁあああ!!!!

はい、これ言ってみて。」

私は言われたとおりに、大きな声で、

「ぼちぼちでんなぁあああ!!!」

と繰り返しました。

ところが、すぐにダメ出しが入りました。

「ちゃう。そうやない。足は肩幅、目はしっかり見開いて。

拳をにぎって胸の前に。お尻を突き出しアゴ引いて・・・

違う違う、もっと空気椅子みたいにや。わかるか?」

私はそんな指導を3時間ほど受け、とうとう見事に不動の

マインドを手にすることができました。

もうここまでくればネイティブと言っていいでしょう。

私は口調がすっかり変わってしまいました。

語尾に「~っちゅう話や。知らんけどな。」がつくようになり

先日の会議でも経営陣を前にしたプレゼンで

「商品開発の進捗は全く問題ありませんので、翌月の売上に関しましては

通常より32%の上乗せが可能と踏んどりますっちゅう話や。知らんけどな。」

会議室の空気が一瞬で凍り付いたのを今でも覚えています。

翌週、私は転勤になり、今では釧路の海を毎日眺めて仕事をしています。